30代独身実家暮らしは悪いか問題について考える
今は若かりし大学生のころ、某大手ハンバーガーチェーンでアルバイトをしていた。
そこで働いていた30歳前後の男性社員Sさんとの会話をしているなかで
僕「Sさんて一人暮らしなんですか?」
Sさん「いや実家だよ」
率直な感想として気持ち悪いなと思った。
周りの友人は、大学で上京してきた10代のころから一人暮らし。
買い物、洗濯、自炊とすべてこなしていた。
そんな中「この人は30歳にもなって実家で親にご飯をつくってもらって食べているのか・・・・」と考えた思い出がある。
あれから10年ほどたった。
残念ながら僕はあの社員Sさんを超える年齢にはなったものの、残念ながらまだ実家に住み着いていて、洗濯は母親にしてもらい、食事も母親の作った料理を食べている。
いいかげん何がきつくなってきたかと言えば周りの目線である。
先日、久々にあった大学時代のサークルの後輩と会話をしている中で
「先輩どこに住んでいるんですか?」
「〇〇だよ」(もちろん実家なので大学時代と一緒である)
「じゃあもしかしてまだ実家なんですか?」
「うん・・・・・」
「先輩、甘えん坊なんですね♡」
甘えん坊という言葉が僕の心に突き刺さった。
甘えん坊なんて言われるのは、 小学生低学年のころ以来(いや、少々いかがわしいお店でも言われた気もするが・・・・)
まさか、30歳を超えて本気の甘えん坊を年下の女の子から言われるとは。
別の話。
先日、久々にマッチングアプリに登録をした。
あまり顔はいい方ではないので、なかなかマッチングしなかったのだが
やっと、20代半ばの女の子のマッチングをしメッセージのやり取りをしていた。
その中でやはり聞かれる「どこに住んでいるんですか」という質問事項。
あと回しにするのも何なので、
30数年間ずっと同じ場所に住んでいる、すなわち実家暮らしである旨を伝えた。
「実家は便利でいいですよね」
というメッセージを残し、彼女からメッセージが来ることはそれ以来なかった。
この、2件の出来事で、なんとなく罪悪感のあった「30代独身実家暮らし」をしていることの世間からの評価を身をもって知ることができた。
今日久々にもう何年もあっていない同級生の女の子に要件がありメールを送った。
「ひさびさ!」から続く近況報告と添付についてきた2歳になるという可愛い男の子の写真。
毎日、オニババのように追い掛け回したり、ごはん作っているらしい。
未だに僕は母親の作ったご飯を食べている。
実はそれってある意味幸せなんだとある人は言うかもしれないが
自分を築くためにも今年中には一人で生きていこうと決心したのである。