初めての台湾旅行体験談
少し前の話になるが、台湾へ友人と旅行へ行ってきました。
僕は、中国、香港へは出かけたことはあるが、台湾へ旅行するのは初めての体験です。
やはり毎回海外へ行くには緊張する。僕はもちろん台湾語も中国語もできないし、片言の英語すら怪しい。友人は何とか片言の英語で会話ができる程度である。
そんな、不安な僕に対し、台湾の人々のやさしさに感動したという話。
居酒屋で話かけてきたおじさん
2日目の夜、僕たちは台南の夜市に出かけました。
台南の夜市の様子。日本の祭りよりも落ち着いた印象があります。
ゲームコーナーでは子どもたちが夢中になって遊んでいました。
夜市も一通り楽しみ、ホテルに向かって歩いていると路上の片隅にある海鮮居酒屋の前で5~6人にてテーブルを囲んでいるおじさん連中から声をかけられました。
「ここおいしいヨ!」
なんだか、その親しみのある声に誘われて、「じゃあ一杯だけ」とおじさんたちの横のテーブルに腰を掛けました。
すると、声をかけてくれたおじさん(チョウさんという名前らしい)は両手にビールを抱えてもってくる。
「飲んでノンデごちそうシマス」
ずいぶんな歓迎ぶりである。
さすがに遠慮があるので一本だけいただいた最初のビールがこれ。
結局そのあとも次々とビールを飲ませてもらった。もちろん自分たちでもオーダーをしたが、自分たちの食べている鍋をよそってくれたり、おかずを追加で注文し持ってきてくれたりとどうしてここまでしてくれるのかとビックリした。
どうやらチョウさんは、日本の小田原のほうの工場で10数年働いていたとのこと。その時のこともあり日本には親しみを持っているらしい。結局、2時間ほど食事を楽しませていただき、チョウさんは、千鳥足で席を立ち、「また会いましょう」といって握手をし自転車で帰っていった。また会いましょうとは言ってくれたが、連絡先も分からないしもう会えることはないのだと思うが、僕たちの心にはその思い出が深く刻まれた。