【就職活動中の方に読んでほしい】ブラック企業に利用されないために面接で確認すべきこと
これから入社しようとする会社が、まともな会社かそうでない会社か、どこで判断をすべきでしょうか。
世間的にブラック認定されている大手企業でしたらインターネット上に「退職者からの口コミ情報」などたくさんの手がかりが出ていますので、アクセスしようとすれば手に入る情報があります。
しかし、世の中の多くの企業の場合が、中小企業です。
インターネットを検索しても出てくる情報は少ないと思います。
そうなると、その企業が「まともな会社」であるのか、それとも「入社すべきでない会社」であるのかは面接時にいくつかの質問で見極めるしかありません。
僕自身、新卒で入った会社はまともな会社ではなかったと考えています。
これは自分の準備不足でしかなく自分を責めるしかないのですが、
大学4年生のころなんとなく、ほんとうになんとなく広告業界に行きたいと考えていた僕は、大手から中小の広告代理店を受けていました。
もちろん、大手広告代理店には書類選考も受からず、面接に勧めたのは従業員10名程度の小規模の会社ばかり。
大学4年の秋近くになってくると、すでに周りの友人は内定を取り就活を終えており、「無い内定」の僕の焦りは増していきます。
やっと最終選考に進めたとある小さな広告会社。
面接官である社長との面談の終盤で「何か質問はありますか?」という言葉に対しても、なんとか内定がほしいという一心で
「特にありません!一生懸命がんばりますのでよろしくお願いします!」
と気合いの入った返事。無事内定を獲得し、ふわっとした気持ちのまま入社しました。
すると、出てくる・・・
こんなはずじゃなかった・・・・という思い。
もちろん、会社にマッチする、しない、みたいなものは入社しなければ分からない部分は大いにあると思います。
しかし、最低限の条件などについてはしっかりと面接で確認をし、納得したうえで入社すべきであると思います。
面接時には、「こんな質問したらダメかな」という思いを抱くのは仕方ないかもしれませんが、そこは人生の多くを費やす会社生活、ミスマッチを減らすためにもしっかり最低限聞くべきことを事前に準備し、質問することが素敵な会社生活の大前提になります。
では僕が新卒ではいった会社でしっかり事前に確認すべきだったと反省したことをあげてみたいと思います。
給与について
その給与額面本当に正しい?
→募集要項に出てくる月給は19万円でした。
そこから所得税、住民税、厚生年金等が引かれたものが手取りになります。
しかし、募集要項では確かに19万円のあとに(一律手当含む)と記載されていたのでした。
その「一律手当」とは何なのか確認すべきでした。
そこには残業代がみなし残業として5万円程度入っていました。
(まぁ、これはよくある?こととして納得できました)
納得がいかないのが、携帯手当として2,000円が諸手当に含まれていたことでした。
携帯電話の支給はなく、個人の携帯電話を仕事で使っていました。
外回りが多く、社内連絡やお客さんとの電話でのやり取りも多く、必然的に携帯電話の通話料で1万円近く支払っていました。
(今であれば、通話し放題プランをスタンダードですが、もう10年も前ですからそんなものはありません。)
さらに、「社友会費」という名目で毎月の給与から自動で2,000円が引き落とされています。
たしかに2年に1度、社員旅行が実施されましたがそれでも大型バスで日光かどこかの古宿に1泊2日しただけです。
おそらく1万数千円の予算でしょう。
いったい、一年にすると2万4千円も徴収されたお金は何に使われたのか疑問です。
仕事で使用する電話代を実質自己負担+謎の天引きによりタダでも少ない手取りがさらに少なくなっていました。
当たり前すぎて聞くには勇気がいるかもしれませんが、
「会社から携帯電話は至急されるかどうか?(特に営業職に就く方)」
「給与から自動で天引きされるものはないかどうか?」
はしっかり確認すべきだと思います。
賞与について
→賞与の支給実績をしっかり聞きましょう。
よく求人票には、賞与年2回(業績による)と書かれていることがあります。
社会人経験がないと、ボーナスはでるものだと勘違いをします。
僕が入社した会社はそのような表記でしたが、当たり前のように出ませんでした。
額面は19万円×12カ月なので年収228万円です。
毎日遅くまで働き、休日も出勤をし、年収228万円は正直、正社員として働く意味がないです。何か月ももらえる企業はなかなかないと思いますが、まともな会社は夏、冬1か月は出してくれるところが周りの話を聞いていても多いです。
正社員として働く上では、ボーナスが生活に占める割合は大きいです。
まともな経営状況の会社かどうか見極めるといった意味でも、直近のボーナスの支給実績ははっきり確認した方がよいかと思います。
勤務時間について
出社前に朝礼や掃除がないか
→始業は9時。(あくまで自主参加として)そうじやミーティングの名目で強制的な早出サービス残業をさせる会社は結構あるようです。
僕の新卒で入社した会社では始業は9時でしたが、営業ミーティングという名目で週のうち2日は8:30~、1日は全体会議として8:00~出社をしていました。
こうしたものもたかが30分、1時間と考えがちですが、本来会社が支払わなければならない経費を無料で提供していると思うと腹が立ってきます。
本人が納得済で働くのであれば問題ありませんが、毎日早出を強制されて不快な思いをするということがないよう事前に確認すべきことだと思います。
休日出勤の有無
→特に営業職の場合は、お客さんの都合もあるので休日に仕事が入ることもあると思います。まともな会社であれば休日出勤手当が支払われる、もしくは休める平日に代休をとるといったことが当たり前です。
休みが少ない状況は心身に負担がかかります。
しっかり確認しましょう。
最後に
→ここまで読んでくださった方がいましたらありがとうございます。
そんなブラック企業あるのなんて方もいるかと思いますが、偏った見方かもしれませんが一般社員をいかに安く使うかが会社を繁栄させられるかどうかの経営者の腕の見せ所でもあります。
なんでも言われたことはがんばります。なんていうふうに生きていると知らぬ間に誰かにとって都合の良い存在になってしまうことでしょう。
時間は貴重です。
貴重な時間を搾取されないように、またストレスをためて働くことがないようにしっかりとマッチした会社に入社できることを願っています。