日々のあれこれ

雑記ブログです。30代独身サラリーマンが見たり、考えたり、経験したことなどあれこれ書いていきたいと考えています。

体験者が語る架空請求詐欺について

数日前でTwitterのトレンドに上がっていた架空請求のはがきが自宅に届くという内容。

下記がライブドアニュースの記事である。

 

 

このような架空請求詐欺であったり、振り込み詐欺であったり

圧倒的多数の人は、「ふん」と鼻を鳴らして即ごみ箱行きだが、まれに引っかかって被害に遭ってしまう方がいる。

 

世間は、被害者に対し同情さえするものの、心のどこかでは「なんでこんなあからさまな詐欺に引っかかるの?」という軽蔑をするかもしれない。

 

そんな被害者を僕は笑うことができない。

 

なぜなら、僕自身もあと一歩で被害者になるところだったからである。

 

 【下記僕自身の体験談になります】

 

あれは、もう10年ほど前、大学受験を身近に控えた1月の昼間であった。

自宅の机で勉強していると、携帯電話に一件の着信が。

見慣れない着信の番号。

 

僕「はい、もしもし・・・」

男「こちら、〇〇〇です。ご利用いただいたサイトの料金が未納になっています。

ご利用いただいたご記憶ありますよね」

 

僕「はい・・・・」

 

そう、〇〇〇というサイトは携帯電話で利用できる出会い系サイトであり、たしかにその名前はたしかに覚えがある。高校生のころがちょうどメル友がブームでありそのサイトを利用した経験がある。

しかし当時のサイトは、初回登録をすると50ポイントほどの無料ポイントがついてきて

その無料ポイントを利用し、やりとりをしたのち個人アドレスを交換するという流れが一般的であり、かつ先払いのシステムであり無料ポイントを超えた分は自然と利用できなくなるはずである。

 

しかし、突然の電話に動揺している僕は冷静が判断ができない。

利用したのも一年以上前で記憶もあいまいである。

 

 

 

男「すぐにお支払いいただかないと大変なことになりますよ」

 

僕「いくらですか」

 

男「7万円です」

 

僕「そんなお金用意できません」

 

男「用意できないでは困りますよ。皆さんにばれてもしまいますよ」

 

出会い系サイトを利用しているというのは疚しい気持ちがあり、

絶対に親や友人にはバレたくない。

 

僕「・・・わかりました」

 

男「今日の13:00までにこちらへお支払いお願いします」

 

震える手で男のいう銀行口座のメモを取る僕。

 

バイトもしていなかった僕の手持ちのお金は数千円程度。

 

僕の向かった先は親の引き出し(両親は仕事で不在)

大慌てで数冊ある銀行の通帳を持ち出し、ポケットへしまう。

大慌てで最寄りのみずほ銀行へ。

通帳を入れ、お金を引き出そうとするが暗証番号が分からない。

母の誕生日、父の誕生日を入力するが、出てくるのは

「暗証番号をお確かめください」の文字。お金が引き出せない。

パニックになる僕。顔は顔面蒼白。時間は男から指示のあった期限13:00を過ぎている。

携帯電話を見るとそこには、10件以上の着信が。

どうしよう・・・

 

そうだ!警察へ行こう!

 

すぐさま一度自宅へ戻り通帳を元の場所にしまい、また家を出る。

 

最寄りの交番へ着くと、50代くらいの男性警察官が座っている。

今までのことの顛末を話と、こちらでは交番では対応できないと説明を受け、

最寄りの警察署へ行くように勧められる。

 

警察署へ到着し、受付で詳細を話すと応接室へ案内をしてもらう。

30数年生きてきたが、思い返すと警察署に足を運んだのは、この時と紛失物を一度引き取りに行ったときくらいかもしれない。

 

すると中年の警察の方が入室し、向かいに座る。

 

警察「どうしました」

 

僕「出会い系の料金を払えと電話が掛かってきてどうしたらいいか分からなくて」

 

警察「あぁ・・・」(少し呆れた顔をする)

「最近多いんだよね」

 

警察「かかってきた電話番号教えて」

 

僕が携帯電話を取り出して着信を見るとさらに10件程度の着信が。

 

僕の携帯を見ながら備え付けの電話のボタンを押し電話をかけ始める。

 

警察「もしもし、こちら〇〇警察ですが。被害者が相談にきてますのでこれ以上被害者が出てくると本格的に捜査に入るので、これ以上しないように」

(昔のことなので詳しい文言は覚えていないがこんな内容)

ガチャと電話を切る警察。

 

警察「これで大丈夫でしょう。家にくるとかはまずないけど、もし家まで押し掛けるとかあれば110すれば対応しますので。

電話はこれからも来ると思うけど無視すればそのうちかかってこなくなるから。」

 

「あと利用したのって高校生の時って言ったよね。18歳未満は使用しちゃだめだからね」

チクリと一言。

 

僕「ありがとうございました」

 

少し安心して警察所を出て家に戻る僕。

 

家に戻り少し気が楽になり、新聞を広げるとたまたま目にした

架空請求に注意」という紙面1ページを割いた記事。

 

自分が体験したような体験がそのまま掲載されている。

どうやら、架空請求が社会問題になっているらしい。

自分があっていたのは、まさしくブームになっている架空請求詐欺そのものである。

 

ふっと心が軽くなった。

 

そのあともひっ切りなしに電話が掛かってきたが、2~3週間も経つと携帯も鳴らなくなった。

 

以上が僕の体験である。

 

今、思い返すとここまで動揺してしまった自分が恥ずかしくなるが、当時の自分を責めることはできない。

無知であった。先に新聞を見ていて詐欺が流行っていることさえ知っていればそこまで慌てずにもう少し冷静に対応できたであろう。

 

ユーチューブで「架空請求」と検索すると(、ユーチューバー架空請求詐欺者をおちょくる結構おもしろい動画が出てくる。

 

詐欺に対してはここまでにゆとりをもって対応できるとだまされることもないだろう。

 

 

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