信用されることとお金を得ることについて
ライブドア事件で、ホリエモンが逮捕されたのは10数年ほど前。
それから2年6カ月の刑務所生活を送り、2013年11月10日に刑期満了。
出所後も、変わらぬ勢いで本の出版、ロケット事業、サロンの運営、Jリーグアドバイザー等数多くの肩書を持ち活躍しつづけています。
正直、ホリエモンというと、ライブドア時代の印象が強く、僕たち庶民とは異なり
はるか天空から僕たちを見下ろしている人というイメージでしたが
彼の著作やYouTubeでのホリエモンチャンネルを見ているうちに、考えが一変しました。
僕のような一般人でも分かりやすい言葉で「よりよく生きる」ための方法を解説してくれます。
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本書の大きなテーマとなっているのが、お金=信用という考え方です。
結論として言えるのは、お金とは信用を数値化したものにすぎないということです。
そして、今の時代に、生きていくうえで究極的に大事なのは、「お金の多募」ではなく、「信用の有無」ということなのです。 P44
紙幣=お金というのは幻想であり、信用の対価としてお金を手に入れることができます。
身近なところでいうと、一杯のラーメン。
・いつ食べても熱々のラーメンを提供してくれるという「信用」
・ピカピカに清掃が行き届いていて清潔な空間で食事させてくれるという「信用」
・いつ行っても不愛想ではなくニコニコ挨拶をしてくれるという「信用」
このような信用が前提となっており、僕たちはその店の常連となり客が客を呼び、店は繁盛をし、結果として多くのお金を手に入れることができます。
他には、僕自身が生活している営業職という仕事。お金を払いたくなる人というのはどんな営業マンでしょうか。
・納期を必ず守ってくれるという「信用」
・困っていることに対し、できるだけ早く対応してくれるという「信用」
・相場が分からない商品であってもこの人から買うものであれば損はしないだろうという「信用」
結果として多くの信用を集めた人が多くのお金が入っている結果となります。
また、お金そのものが、その人自身の信用を高めるツールともなります。
それはお金=命の次に大切なものという多くの人が持つ価値観があるからでしょう。
例えば
・10円でも借りたお金はすぐに返す
・ごちそうになるなどお金を遣ってもらった場合はきちんとお礼を言う
・友人との飲食で割り勘の場合は自分が少し損するように払う(端数など出す)
お金に対してきちんとしている人は、信用できる人という評価が受けやすく上記のことをしてくれる人に対しては信用を持つことができます。
そのほかにも本書には、「貯金やローンに対する考え方」など、普通に生活している中では見落としがちな視点が分かりやすく解説がされています。
ホリエモンアレルギーがある人もいるかとは思いますが、この一冊は手に取ってみても損はないのではないかと思います。