自動販売機の当たりが出る確率について疑問を持った
日曜日の午前中、近くの大きい公園で30分間のランニングを終え、ベンチで休んでいると何やら黄色い歓声が聞こえてきました。
大学生くらいの女子4人グループがドリンクの自動販売機の前ではしゃいでいます。
なにやら、「数字がそろえばもう1本」のあたり付き自動販売機。
どうやら当たりが出たみたいです。
まるで、イケメンアイドルが目の前に突如現れたかのようなはしゃぎっぷり。
ランニング中のおじさんも思わず足を止めて、そちらを覗き込むほど。
100円少々で、ここまで幸せな気分にさせてくれるとは
ダイドードリンコさすがです。
ふと気になったのが、この自動販売機の当たりの「当選確率」。
検索してみると、なんでも分かるグーグル先生が即座に回答が記載されている記事へ導いてくれます。
当たりの確率は、「景品表示法」という法律が元になっております。
景品表示法は、正式には、不当景品類及び不当表示防止法(昭和37年法律第134号)といいます。
消費者なら、誰もがより良い商品やサービスを求めます。ところが、実際より良く見せかける表示が行われたり、過大な景品付き販売が行われると、それらにつられて消費者が実際には質の良くない商品やサービスを買ってしまい不利益を被るおそれがあります。
景品表示法は、商品やサービスの品質、内容、価格等を偽って表示を行うことを厳しく規制するとともに、過大な景品類の提供を防ぐために景品類の最高額を制限することなどにより、消費者のみなさんがより良い商品やサービスを自主的かつ合理的に選べる環境を守ります。
消費者庁ホームページより引用
最近だと、「景品表示法」はマクドナルドが提供する「東京ローストビーフバーガー」で、同社が改善命令を受けたのが記憶に新しいです。
実際は整形肉(既にカットされている肉を加熱し、結着材を使用し形を整えた肉)を使用していたにも関わらず、テレビコマーシャルなどの広告にブロック肉を薄くスライスする映像を使用し、「美味しそう」というイメージを過剰に消費者に与える優良誤認を行ったとして処分の対象になりました。
少し、話が逸れてしまったが、この商品についてくる「あたり」の金額も、その金額の高さに釣られて、必要がないものを消費者が買わないようにあらかじめ設定されています。
その設定が「懸賞に係る 売上予定総額の 2%」とされています。
つまり、最高でも50本に1本のペースでしか「当たり」は出ないのです。
しかも調べると、この自動販売機の当たりの設定は各事業者によって設定ができるようで、もっと低確率にも設定ができるようです。
ネット上には、実際にあたりは出るのか検証している企画もありますが、この確率だとなかなかしんどいですよね。
缶ジュース持って帰るのにも重いし・・・・・
僕が小学校のころ、学校のすぐそばに牛乳屋がありました。
放課後サッカーの練習が終わると、ポケットに忍ばせていた100円を握りしめ牛乳屋に直行していました。
そこに、設置されていたのが当たり付き自販機。
ダイドードリンコのようなメジャーなものではなく、どこのメーカーか分からないようなパックのコーヒー牛乳やジュースが並んでいました。
この自動販売機あきらかに当たりが多いのです。
ルーレットが回転し、あたりの個所にもう一回ボタンを押せるタイプのものでしたが
感覚的には10回に1回程度、当たっていた気がします。
その当時でずいぶんとおんぼろになっていたので、バグっていたのでしょうか?
それとも、店主のおじさんが小学生を喜ばせるために、法律違反を犯してまで当たりの確率をあげていたのでしょうか?
その牛乳屋も今となっては無くなってしまったので確かめるすべはありませんが
その奇跡の確率はよい話として心の奥にしまっておくこととします。